ハイライト
- 注射器のような口針片のニューロンは、蚊に刺されたときに血液を最初に検出します
- 血液の味は、味の質と口針片ニューロンのサブセット全体で統合されています
- (口針片ニューロンの)サブセットは、異なる血液成分に調整されており、花の糖に鈍感です
- ポリモーダルな味覚刺激の統合ののち、血液固有のコンテキストをグルコースに割り当てます
要約
ネッタイシマカによる血液と花の花蜜の感覚的識別
採血蚊は代謝エネルギーのために花蜜を摂食することで生き残りますが、産卵には血の食事が必要です。ネッタイシマカの雌は、血液と花蜜を正確に区別する必要があります。各エサが、異なる感覚付属器、食事サイズ、消化管標的、および代謝運命を伴う相互に排他的な摂食プログラムを促進するためです。血を吸うために用いられる口針片を調べたところ、性的二形性の神経細胞が血液味覚を担うことがわかりました。カルシウムイメージング(pan-neuronal calcium imaging)を使用して、血液が4種類の機能的に異なる口針片ニューロンによって検出され、この各ニューロンは多様な味覚品質に関連する血液成分にあわせて調整されていることを発見しました。口針片ニューロンは、花蜜固有の糖に鈍感であり、追加の血液成分の存在下でのみグルコースに応答します。したがって、血液と花蜜の区別は、蚊の感覚検出の最初のレベルで特殊なニューロンによりコード化されます。血液を認識するこの生来の能力に関する本報告は、伝染性疾患の改善に貢献する基礎的成果です。
Keywords: Aedes aegypti; mosquito; stylet; taste; blood-feeding behavior; nectar-feeding behavior; ionotropic receptors; gustatory receptors; GCaMP calcium imaging; chemogenetics
Memo
- 本文未読
- (蚊の)口針片(stylet)
- Polymodal taste 共起表現多様式の・ポリモーダルな味覚;複数の受容体の刺激情報が統合されて知覚されていること
(ここまで)